これから投資ノートをつけていくにあたって、現在の状況をざっくり振り返りたい。
金融資産運用額は数億円(妻と子供の分を含む)。
但し、私は米国系投資ファンドのフロントオフィスのファンドマネージャー・アナリストとして高額のボーナスを稼いでいた時期も10年近くあったので、そもそもの元本(投入額)もまあまあ多い(正確にはカウントしていないが1億円は余裕で超える)。
その割には、最近10年の年平均パフォーマンスをざっくり計算すると、大したことはない(年平均のパフォーマンスが概ね10%前後(少し下回っている?))。
子供のためにNISAで積み立てている分(米国株インデックス投信にフルベット)と、私が米国株と日本株の個別株を含めて投資している分の収益率があまり変わらないかあるいは子供のNISAの方がむしろ少し収益性が高いかもしれない。
まあ、プロと称する投資ファンドや証券会社の元ファンドマネージャーやアナリストだと、(出世して財を成した人はたくさん知ってるが)株式投資で大成功した人はあまり聞かないので、こんなものかも。
言い訳はいくつかあるが、代表的なものはキャッシュ比率。
相場の先行きに不透明感をこの数年間持ち続けてきたので、日本円と米ドルのキャッシュ比率を常に30%~40%維持してきたのだが、結果論を言えば、フルインベストしていた方が良かったのだろう。
でも、これはあくまで結果論。今のタイミングからフルベットするガッツは無いし、むしろ暴落時に買い出動できる余力は保つ、というスタンスになるだろう。
反省点もいくつかある。
ボラティリティが高い日本株では、大儲けできた銘柄も多くあったのだが、その反面で、欲張って握力を強くしすぎた結果、利益を大きく減らしたりむしろ損してしまった銘柄も多かった。日本株では、30%上昇幅をとれればいい(トレンドが変わったら逆らわない)、というスタンスを強めていきたい。
株式投資で大儲けして数十億の資産を築いた人たちの情報を聞くと、機関投資家では絶対にとれないようなリスクを大胆にとって財を成している(だから時には大損している人もいる)。
ほぼ1銘柄に全振りして100億円以上の財を成した人もいるが、あれは真似できない。
でも、私がこれから参考にしたいスタイルがある。
米国と日本の株式投資本は有名なものはかなり目を通していると思うが、改めて印象に残るのは、
DUKE。氏の「新高値ブレイク投資術」の第5章の売買ルール。
私のTake Awayは、
1)1銘柄への投資はファンド全体の5分の1まではOK。(これでも機関投資家には大胆すぎるくらい)
2)但し、10%値下がりしたら強制的に損切り。
このDUKE。氏のメソッドは株式投資で財を成したい個人投資家にとって、極めて有益だと思う。
私の場合、フロントオフィスからは引退したけどまだ米国系金融機関に勤務しているため、短期のトレードが社内ルール上制限されることから、迅速な損切りが必ずしてできない、という制約がある。しかし、このDUKE。氏のメソッドを常に念頭において、これは、という銘柄にはある程度まとまったポジションを大胆にとり(5分の1はちょっと無理かもしれないが)、損切りルールについても可能な限り機敏に対応するようにしたい。
私のアドバンテージの一つは英語が不自由なく使えることなので、今まで数年好調だった米国個別株投資については引き続きメインフィールドにしたい。10年前とか20年前を振り返って比べてみると、米国株のインデックス投信や米国個別株に日本のネット証券を通じて低コストで投資できる今の環境は本当に有難い。
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